ジンバブエで100兆ジンバブエドルを入手する方法

100trillion-zimbabuwe

以前にゴールデンウィーク休み中にジンバブエを含む南アフリカ周辺国を旅したのですが、事前に調べて目にした情報で気になることが。

100兆ジンバブエドルなるものが存在すると。

100,000,000,000,000ドル

100兆円です。しかも、すでに発行と流通が停止されているので希少価値の高まりに応じて価格が高騰しているとのこと。

これは旅先で有名観光地よりもB級スポット的なものに目が向いてしまう自分としては是非とも目にしてみたい。ジンバブエ旅行のハイライトが「100兆ジンバブエドル」に決定しました。

100兆ドル紙幣が発行された背景は?

端的にいうと、ハイパーインフレが起きて貨幣の価値がどんどん低くなっていた結果です。

なぜハイパーインフレが起きてしまったのか。

ジンバブエは1980年に白人支配から脱して独立国に。ここで建国当時首相だったムガベ氏が大統領に就任。独裁政権がはじまり、経済がおかしくなっていきます。

こんな法案が次々に成立していきました。

  • 白人が略奪した土地を無償で黒人に譲渡しなさい(気持ちはわかる)
  • 外資系企業は株式の過半数を譲渡しなさい(これはひどい)
  • 物資を溜め込まずに売りなさい(→物資不足でインフレに)
  • 物資を半額で売りなさい(→大量の廃業、物資不足に)

産業が衰退していき、物資不足がインフレを誘発していくのは明らかです。

ここでは歴史を長々と語ることはしませんが、その結果2008年には年率5000億%ものインフレが起こり始めました。1円が1年で50億円になるわけです。。

そこで発行されたのが100兆ジンバブエドルです。発行当時は3万円くらいの価値があったそうですが、2009年に発行停止。2015年の流通停止時の価値は0.3円くらいだったそうです。発行当時から10万分の1になってしまっています。

それがなんと、2015年の流通停止以降希少価値が高まり、2019年現在で100兆ジンバブエドルがフリマサイトなどで1万円近い価格で取引されています。(そして、記事を更新した2023年1月現在ではメルカリ等でピン札1枚が2万円以上で取引されています)

どこで入手できるの?

ジンバブエ国内の至る所で現地の人が売っています。

注意が必要なのが、桁数の多い旧紙幣を売ると声をかけてくる人は多いんですが、その多くが100億ドルとか、50億ドルのような紙幣しか持っていないことです。

単純にお土産感覚で桁数の多い紙幣が欲しいのであれば、そんな100兆ドル以外の紙幣を買っても良いと思いますが、高い値段で取引されているのは100兆ドル札だけです。

「50兆ドル札を10US$で売ってあげるよ」

みたいなことはよく言われますが、50兆ドル札1枚で1US$もしないのが相場のようです。まあ旧紙幣なので貨幣価値はゼロで、言ってしまえば絵柄のついた紙切れですからね。

ちなみに、現地のタクシードライバーに聞いた話では、ビクトリアフォールズのような観光地では観光客が100兆ドル紙幣を買ってしまって流通量が少ない分価格が高騰したり、状態が良いものが残っていなかったりするそうです。

ジンバブエで複数都市を回る人は、ルサカのような大都市や他の地方都市の土産屋の店主などに声をかけてみるといいと思います。

もし手元になかったとしても、持っている人を紹介してくれたり、どこに行けば手に入るか教えてくれます。

100兆ドルジンバブエ札を入手した方法

ビクトリアの滝のある町、ビクトリアフォールズで手に入れました。

何人か旧紙幣を売ると声をかけてきた人にも100兆ドルを持っているのか聞いたもののなかなか見つからず、そうこうしているうちに出会った手持ちの100兆ドル紙幣のあったお兄さんから買いました。

100trillion-zimbabuwe

手持ちの2枚を見せてもらいましたが割と使用感のある感じ。

最初に言われた値段は65USドル(約7000円)でした。

メルカリなどで新品未使用の状態の良いものが9000円くらいで取引されているのを知っていたので、やや高い。

そして何より、財布の中に350南アフリカランド(3000円くらい)しかなかったので、完全に予算オーバーでした。

まあ一応こちらの予算上限を伝えようかと手持ちのキャッシュは350ランドしかないこと、ATMからお金が出せないこと(通貨不足の影響)を話してみました。

そうすると、何か物と交換でもいいよと。

バックパックの中にあったシャツを何枚か見せてみたところ、ユニクロのヒートテックとバングラデシュで買ったシャツ2枚と350ランドとで交渉成立!

写真の赤いビンテージ風のシャツが買値が一番高かったのですが、ジンバブエではただの古いシャツと見られたのか一切興味を持ってもらえず・・笑

100兆ジンバブエドル

こちらが手に入れた100兆ジンバブエドルです。

100trillion-zimbabuwe

裏面はこんな感じ。

100兆ジンバブエドル

ヒートテックとシャツの新品購入価格の合計がが2000円くらいなので総額5000円くらいで100兆ジンバブエドルを入手したことになります。

なんだか特をしたような気分です。

過去のブログには10枚を200$で入手したという情報もありますが、現地の人にそれを話すと「値段が上がってしまったから今その値段はありえない」との声が多数でした。

高く買ってもらうための営業トークだとしても、1枚40$くらいが下限のような気がしました。

その後、実際の相場観が知りたくて他の人にも声をかけてみたのですが、1枚70US$とか、6枚で300$とか。新札を持っている人はいませんでした。

おそらく観光地ではない地方都市や首都のハラレあたりに行くともう少し安く状態の良いものが買えるのかもしれません。

ちなみに物々交換した後にわかったことですが、ジンバブエ国内では深刻な現金不足の影響でカード決済が非常に普及していて、手持ちの現金がなくても100兆ドルを購入することは可能です。

その辺で出会った人と取引することになったら、クレジットカードの決済端末を持っている知人の店に案内されることになると思います。カード情報の盗難には十分に注意が必要です。

日本で100兆ジンバブエドルを手に入れる方法

メルカリやラクマのようなフリマサイトで売られているようです。新札で9000円前後が相場でしょうか。(2023年1月現在は1枚2万円以上で取引されています)

以前は3000円くらいで購入できた例もあり、今後希少性の高まりに合わせてもう少し値上がりするかもしれませんね。投資感覚で買っておくのもありかも?

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