グアテマラ旅行といえば、アンティグアの街並み、ティカル遺跡やアティトラン湖が人気ですが、「セムクチャンペイ」という秘境があることをご存知でしょうか。石灰石の堆積でできた階段状の湖の神秘的な風景が有名で、特に欧米人の旅行者がよく訪れているようです。
地球の歩き方「中米」では、半ページ分紹介されている程度で、まだまだ日本人には知られていないように思います。アンティグアから片道で丸1日かけて移動するようになるので、現地での滞在も含めて丸3日もかけるというのが、短期の旅行者にとっては現実的ではないということもあるんでしょうかね。
私は2022年のゴールデンウィーク期間中にグアテマラに2週間ほど滞在した時にセムクチャンペイを訪れてきましたが、その中でも特に印象に残っている場所のひとつとなっています。
この記事ではセムクチャンペイで楽しめるアクティビティを紹介します。
目次
セムクチャンペイとは?
セムクチャンペイは、石灰質を含む川の川底に石灰が堆積して固まった無数のプールのような形状の地形で有名です。
アクセス
セムクチャンペイは、アンティグアやアティトラン湖からは少し離れた場所にあり、直行のシャトルバスで8時間ほどかけて移動することになります。夜行便はないので、朝の8時や9時に出発して、夕方5時ごろに到着するという、丸一日をかけた移動になります。
アンティグア 〜 セムクチャンペイ
アンティグアの旅行代理店でシャトルを予約することができます。料金はQ250が相場のようです。
チチカステナンゴ 〜 セムクチャンペイ
パナハッチェル(アティトラン湖) 〜 セムクチャンペイ
こちらの記事をご参照ください。
チチカステナンゴからセムクチャンペイまでの移動方法(直行シャトルあり)
1Dayツアーへの参加がおすすめ
セムクチャンペイを訪れるには自力で訪れる方法と、ツアーに参加する方法の2つがありますが、私個人の経験を踏まえると、ツアー参加が断然おすすめです。
なぜかというと、セムクチャンペイを満喫しようと思えば、石灰石の湖で写真を撮ったり泳いだりというだけではやや物足りなく、「洞窟探検」や川での「チュービング」も一緒に楽しむべきだと思うからです。
セムクチャンペイの湖自体は、ゆっくり過ごしたとしても2時間もあれば十分です。個人で訪れる場合、湖を見て泳いで、そのあと半日がぽっかり空いてしまいます。旅人の多くがアンティグアやグアテマラシティから移動してくることになると思いますが、せっかく往復2日間もかけて移動するのに、これだけだとちょっと勿体無いです。
他に体験できるものがないのなら仕方ないですが、せっかく洞窟探検やチュービングが体験できるのに、これを見逃す手はありません。1Dayツアーに参加して、石灰石の湖、洞窟、チュービングの3つを体験することをおすすめします。
ツアー情報
■内容
石灰石の湖を見下ろす丘へのトレッキング(30分)、湖でのスイミング、洞窟ツアー、チュービング
■料金
私が参加したものは、各場所の入場料・体験料・ガイド料・宿からの移動費・朝食・ランチを全て含んでQ250でした。参加者は2名で、ガイドさんが1人ついてくれました。参加者が多いツアーならもっと安いものもあると思います。
■時間
9:00〜15:00くらい
■予約方法
前日までに宿泊施設を通じて予約。私の場合は、宿泊先で予約してもらいました。夕方ごろに翌日のツアーが予約できるか相談したところ、なんとか調整してもらえましたが、できれば事前に予約した宿などに問い合わせて予約しておくと良いと思います。
ツアーで楽しめる3つのアクティビティ
トレッキング・湖スイミング
トレッキング
セムクチャンペイの公園のゲートを通過した場所から、石灰石の湖を見下ろす展望台まで30分ほどのトレッキングコースがあります。展望台への道は、階段が整備されている場所が多く、それほど苦にはなりませんでした。
道中、ジュースやフルーツを売っている場所がいくつもあります。
展望台の様子はこちら。
展望台から石灰石の階段状の湖を見ることができます。
湖でスイミング
湖では自由に泳ぐことができます。階段上になっているところから飛び込むことも、ゆったりと湖面に浸かって過ごすことも。水の透明度が高く、水温もちょうど良く、とても気持ちよかったです。
グアテマラ人の家族連れも大勢訪れていました。現地の人にとっても有名な観光地なんでしょうね。
湖の近くにはロッカーがあり、自由に使うことができます。
鍵をかけるために南京錠などを持参する必要があります。
ドクターフィッシュ
セムクチャンペイの湖には、なぜかドクターフィッシュが大量にいます!
人が泳いでいる場所にはあまりいないので、泳いでいる間に体を突かれるということはないのですが、木陰の浅めの湖には大量のドクターフィッシュがいて、足を入れるとあっという間にドクターフィッシュが群がって角質を食べ始めます。グアテマラのこんな山奥で、ドクターフィッシュに遭遇するとは・・お好きな方は体験してみてください。
洞窟探検
個人的に、セムクチャンペイのツアーのハイライトだと思っているのが、この洞窟探検です!
洞窟自体も奥行きがあり素晴らしいのですが、このツアーの魅力はなんと言っても、洞窟内の灯りが「手持ちのロウソク」だということです。笑
このようなロウソクをひとり1本渡され、このロウソクを持って洞窟内に入っていくんですね。しかも前評判によれば、洞窟内では水が溜まっていて泳ぐ必要がある場所もあり、そこではロウソクを口にくわえて泳ぐのだとか。
日本だと危険すぎて絶対にNGですね。
実際の様子を紹介します。
まず洞窟に持ち込むロウソクはこちら。1人1〜2本のロウソクを受け取ります。(本数はツアーによる?)
そして火をつけて、特に持ち手にカバーをつけることもなく、ロウソクを持って洞窟に入って行きます。ご想像の通り、溶けたロウが垂れてくるのですが、最初は手につくまでに固まってしまうので、熱く感じることはありませんでした。
ガイドさんに連れられてロウソクを持って洞窟の中に入って行きます。写真は、たまたま同じタイミングで洞窟に入っていった現地人の団体です。
洞窟の中はこんな感じです。写真で見ると割と明るく見えますが、実際には目を凝らさないと先が見えないような暗さで、まさに洞窟探検というワクワク感のある時間でした。
洞窟内には水が溜まっている場所もあり、肩から下まで水の下に浸かりながら前に進むような場所もありました。ロープを伝って移動できるので、泳げなくても問題はありません。
ただ、ロウソク片手にロープを伝って移動したり、鉄の梯子を昇り降りしたりと、スルル満点、下手をしたら怪我をすること間違いなしの内容です。参加されるときは、安全第一でゆっくり歩いてくださいね。
洞窟の奥に向かって20〜30分ほど移動すると、洞窟内に滝が現れます。ここで記念撮影をして引き返すというのがお決まりのコースのようです。写真は紹介しませんので、ぜひご自身の目で見てきてください。
ツアーも後半になると、ロウソクが短くなってきます。当然ながら、溶けたロウは手元にポタポタと落ちてきます。慣れてしまえばちょっと熱いくらいのものですが、洞窟内でただでさえヒヤヒヤしているのに、手元は手元で炎が手元に迫ってくるのはなかなかのスリルです。
洞窟の外に出ることには手元はロウでベタベタです。
この洞窟探検、セムクチャンペイで楽しめるアクティビティの中でも抜群におすすめです。安全には気をつけつつ、スリルを味わってみてはいかがでしょう?
チュービング
ツアーの最後はチュービング。洞窟探検に参加する場所に、車のタイヤのチューブに空気が入ったものがたくさん積まれています。これを浮き輪にして川下りをしていくのがチュービングです。
浮き輪でぷかぷかと浮かんで自然の中をゆっくりと漂うのはとても気持ちよかったです。
そして、このチュービングの1つの醍醐味?が、川の途中で現地の人がビールや飲み物を売りに、川に飛び込んでくるんですね。「お金は後払いで良いから」と、とにかく飲み物を渡そうと近づいて声をかけてきます。その勢いにちょっと笑ってしまいます。
あとでガイドさんにビールの値段を聞いてみましたが、それほど高くないなと思った記憶があります。川下りをしながらビールを飲むというのも、なかなかできない体験かもしれませんね。
最後に、チュービングのスタート地点にある滝も見にいきました。欧米人が滝の上からダイブするために崖をよじ登っています。これも日本なら絶対NGですね・・
2週間のグアテマラ旅行に関する記事をこちらで紹介しています。
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